不道徳教育の義務化

集合知と我

だっせえ男

年齢的には大学を卒業する頃になるだろうか。

 

一度、「サークルクラッシャーの女に人生をめちゃめちゃにしてもらいたい」と思った。

 

厳密には別にサークルじゃなくてもいい。ネットだのリアルだの構わずに終わってる女に人生を終わらせて欲しかった。

 

初対面から馴れ馴れしくて、思わせぶりな態度を取ってきて、でも僕はそれに理性を持って対抗しようとして、自分では駆け引きしてたつもりなのに実は全然そんなことなくて、遊ばれてるだけで、結局最後は何も無く友達としてすらの関係も残らずに、人生の大きな瑕疵としてだけは残るようなそんなめちゃくちゃなエピソードが欲しかった。

 

きっとそれは一生記憶に残る人がいて欲しいっていうのと同時に、自分が不幸であるほどいいと思っているからなのかもしれない。

悲撃のヒロイン症候群…とまでは言えないと思う。自分の内に留めておけるから。

自分が不幸になるために振り回してくる女を捕まえて利用したいだけなのかも。

そう考えてみると自分がいやに傲慢なエゴイストだということもわかってくる。

この思考そのものも自分を下げて逆に自己肯定感を上げるような、そんなつまらないものだと思う。

きっと根っこは中学生の時のまま。

サイコパスを気取っちゃうように、グロテスクなものに耐性があるんだと喧伝してしまうように、だっせえ価値観で生きてきたんだと。

 

でもたぶんその中には無意識に「お前なんか取るに足らねえ羽虫だよ」、「しょうもない人間だよお前は」って言ってもらいたい気持ちが含まれてるんだと思う。

 

そんなこんなで僕は今もサークルクラッシャーを望んでいる。

 

誰か僕の人生をめちゃくちゃにしてくれよ。

 

頼むよ本当に